2020/09/22 (Tue) 18:27:09

今読んでる本(17) - 櫻井晴彦

コロナに対するいろいろな反応について哲学者はどう考えているか。
G・アガンベンは「各国の非常事態の処置は、例外状態を通常の統治パラダイムとして用いるという傾向がますます強まっているが、ここでもその傾向が現れており、例外化処置の原因としてのテロは枯渇してしまったが、その代わりにエピデミックの発明が、あらゆる限界を超えて拡大する理論的口実を提供できるというわけである。加えて、この数年、明らかに人々の意識の中に拡散してきた恐怖状態も、諸政府によって課せられる自由の制限はセキュリティへの欲望の名において受け入れられるが、当の諸政府こそがセキュリティへの欲望を駆り立て、その欲望を充たすべくいまや介入を行う。」と警鐘を鳴らしてている。(「現代思想2020年5月号ー緊急特集・感染/パンデミック 参照)
なお、大澤真幸・国分功一郎「コロナ時代の哲学」(thinkingO 016) の両者の対談の後半は、アガンベンのコロナ論(主にネット上で発表ーURL付)を論じている。
2020/09/21 (Mon) 15:41:11

今読んでる本(16) - 櫻井晴彦

①2019/6刊 望月衣塑子・前川喜平・マーティン・ファクラー「同調圧力」
②2020/8刊 鴻上尚司・佐藤直樹「同調圧力ー日本社会はなぜ息苦しいのか」
①は、菅官房長官の定例記者会見での質問制限。
②は、新型コロナについての国民の自粛。
をそれぞれ切っ掛けとはしているが、日本人の国民性の同じ特異性をあらわにしている。
独立した個人による「社会」が形成されず、「世間」にまだ閉じ込められているせいか。
危ない!あぶない!
2020/09/22 (Tue) 10:22:58
Re: 今読んでる本(16) - 鈴木ムク Site
自粛警察などをみると、同調圧力は「同調するように圧力がかかる」だけでなく、「同調しないものを攻撃する・排斥するという圧力」でもあるんですね。たぶん根っこには戦時中の「非国民」とか「五人組」とかも・・・。「みんなで渡れば怖くない」もそうですね。
日本社会には「正義」とか「我が道」とかの垂直思考はなく、「仲間」とか「気遣い」とか「絆」とかの水平思考(目くばせ)ばかりなんですね。「同期」「同郷」「同好」・・・横のつながりばかりです。
生温く、居心地が良いと同時に、足枷でもあり息苦しくもあります。・・・なるほど、同調圧力の秘密は温度管理にあるのかも?

2020/09/16 (Wed) 17:20:57

今読んでる本(15) - 櫻井晴彦

老眼鏡での読書は辛いものがありますが、頑張っています。
ジャン・ピエール・デュピュイ「ありえないことが現実のなるときー賢明な破局論にむけて」(ちくま学芸文庫)を何とか読破しました。
破局とは何か? 破局が必ず起こるのであっても、将来にわたり人類が生き延びるために責任を持つためには何をなすべきか?が論じられている。
(第1部リスクと運命 第2部経済的合理性の限界 第3部道徳哲学の困難、欠くことのできない形而上学)
2020/09/17 (Thu) 10:38:15
Re: 今読んでる本(15) - 鈴木ムク Site
「賢明な破局論」には興味をそそられますね。例外状態にもつながるものがあるのかな?
ふと思い出したのだけれど、1970年代に終末論が流行したことがあったけど、あれは何だったのか?
2020/09/16 (Wed) 19:32:29

令和2/9の本 - 佐藤昌廣

世界地図の中で考える 高坂正尭 新潮社:世界と価値の多様化について今も説得力がある
生きること考えること 森有正 講談社現代新書:経験の意味を考えさせられました
右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない 坪内祐三 幻戯書房:戦後の知識人の素描が面白かった とくに清水幾太郎と中野好夫
無敗の男(中村喜四郎全告白) 常井健一 文藝春秋:現在の国会議員の中で私の最も関心のある人物 最高に面白かった 
2020/09/10 (Thu) 18:05:01

今読んでる本(14) - 櫻井晴彦

仲正昌樹著「現代哲学の最前線](NHK出版新書)を読みました。
20世紀後半以後の哲学には、どこにどういう問いがあり、誰によって何が議論されているのか?
「正議論」(公正な社会はいかにして根拠づけられるか)、「承認論」(我々はどのように他者と認め合えるか、「自然主義」(自由意志は幻想にすぎないのか)、「心の哲学」(心はどこまで説明可能か)、「新しい実在論」(存在することをなぜ問い直すのか)の5テーマに絞って最新動向を概観しているが、歯ごたえがあって今の実力では理解しずらい。代表作を精読してこなしていかなければいけないと感じた。先は長い。
2020/09/04 (Fri) 20:51:40

令和2/8の本(2) - 佐藤昌廣

大衆の反逆 オルテガ 岩波文庫:100年前の著作とは思えない名著 面白かった
方法序説 デカルト 岩波文庫:高校時代以来の再読 当時のヨ-ロッパ大陸の状況(30年戦争)を考えるとこの本の価値を再認識しました
日本文化の核心 松岡正剛 講談社現代新書
遊王徳川家斉 岡崎守恭 文春新書
熊野から読み解く記紀神話 池田雅之他 扶桑社新書
ヒマなので乱読の傾向があります
2020/08/23 (Sun) 09:42:14

良き研究書は推理小説に似ている - 鈴木ムク Site

「『福音書』解読―「復活」物語の言語学」(溝田悟士、講談社選書メチエ)。
推論を突き進むスリルとワクワク感、意表を突く仮説と論証のどんでん返し。「良い研究書の面白さは推理小説と似ている」と以前から思っていたのだが、久々にそんな読後感の本でした。
マルコ福音書のラストで、空っぽのイエスの墓の中で「イエスの復活」を告げる若者の正体は? その謎を巡って言語学的テキスト分析を行い、福音書の核心(キリスト教の核心)に迫っていく。
2020/09/04 (Fri) 20:36:28
Re: 良き研究書は推理小説に似ている - 佐藤昌廣
鈴木さん
全く同感です
良き研究書は、推理小説と同じワクワク感があります
ちなみに、小生は推理小説が大好きで先週も「ブラウン神父」をよみ満足しました
ご紹介の本面白そうですね
2020/08/26 (Wed) 17:09:34

読書に復帰します。 - 櫻井晴彦

皆さんと違っていよいよ読書に老眼鏡が必要となりました。
眼科医の指導により今月末に新兵器が出来上がります。これで小さい文字もOKです。
慣れるまでボチボチ行くつもりです。
しばらくご無沙汰していたのもそのせいです。
6月から8月まで新聞なども見出しだけで本文は敬遠していましたので、これから涼しくなるし楽しみです。
読む本も大分溜まったので追いつくのが大変!
2020/08/19 (Wed) 20:58:52

令和2/8の本1 - 佐藤昌廣

M・ウェ-バ-の新書が2冊出ましたので読みかけのウェ-バ-の本をまとめて読んでみました。未読のウェ-バ-本が30冊程度ありますので順次消化していきます。
現代が受けている挑戦 A・J・トインビ- 新潮文庫 人類の生存のためには世界政府が必要と説くが現状からみれば楽観的 訳(吉田健一)が絶品
箴言と考察 ラ・ロシュフコ- 岩波文庫 人間性はどの時代でも基本的にかわらないことを実感
君主論 マキャヴェッリ 岩波文庫 人間性はどの時代でも基本的に変わらない 馬齢を重ねるとよくわかります
韓国人、韓国人を叱る 赤石晉一郎 小学館新書 韓国人を見直しました
ニュ-ヨ-ク・タイムズが報じた100人の死亡記事 W・マクドナルド 河出書房新社 NYタイムズ(創立1851年)に掲載された著名人の死亡記事
                                         死亡時の評価と現在の評価の落差が非常に面白い       以上
                                          
2020/07/26 (Sun) 12:47:21

令和2/7の本2 - 佐藤昌廣

マックス・ウェ-バ- 野口雅弘 中公新書
マックス・ヴェ-バ- 今野元 岩波新書
ウェ-バ-紀行(再読) 安藤英治 岩波書店
回想のマックス・ウェ-バ- 安藤英治(亀嶋庸一編) 岩波書店
カ-ル・シュミット 蔭山宏 中公新書
マックス・ウェ-バ-と近代(第1章、2章、4章) 姜尚中 岩波書店
鈴木さんの「日本語の思想」は、頂いています。
2020/07/27 (Mon) 09:11:54
Re: 令和2/7の本2 - 櫻井晴彦
新しく出た野口雅弘と今野 元とを読み比べると、
ウェーバーについて、何か新しい発見がありますか?
2020/07/26 (Sun) 12:55:23
Re: 令和2/7の本2 - 鈴木ムク Site
ウェーバーのまとめ読みですか? 何か思うところが・・・?
2020/07/11 (Sat) 16:56:25

今読んでる本(13) - 櫻井晴彦

これからじっくり読む本ですが、
石田英敬「記号論講義ー日常批判のためのレッスン」(ちくま学芸文庫)
オーギュスタン・フリシュ「叙任権闘争」(ちくま学芸文庫)
の2冊を本日を購入しました。
読了するまで時間がかかりそうです。
2020/07/16 (Thu) 07:31:07
Re: 今読んでる本(13)の1 - 櫻井晴彦
ちょっと目を傷めましたので、ゆっくり行きます。
よろしくお願いします。
御心配には及びません。もう直っています。
2020/07/10 (Fri) 20:04:30

令和2/7の本1 - 佐藤昌廣

歴史からの警告 林健太郎 中央公論社 再読ですがなかなかの見識と思いました(以前はコチコチの保守派と思い込んでいました)
下品な日本人 柳在順 作品社 韓国人のジャ-ナリストの日本論 無茶苦茶な日本人の悪口で吐気がしましたが我慢して読んでいるうちに一理あると感じました
戦争とは何か 多胡淳 中公新書 あまり面白くないのですが各種の資料は参考になりました 
日本辺境論  内田樹 新潮新書 再読 最後の日本語論は面白かったです 今後日本語について考えたいので(現在30冊ほど日本語関係書籍購入済み)
宗教の現在地 佐藤優・池上彰 角川新書 宗教と民主主義・自由・資本主義との関係が面白かった
日本思想史 末木文美士 岩波新書 視点が明確で通史としては合格ながら内容は平凡
2020/07/11 (Sat) 09:08:28
Re: 令和2/7の本1 - 鈴木ムク Site
なかなかの乱読、面白そうです。
今後、日本語について考えたいとのこと、ぜひ意見交換しましょう。ちなみに僕の「日本語の思想」は差し上げたでしょうか? 日本的とか日本人の特徴とかは日本語で考え表現することの中にあり、つまりは日本語の特徴にある、というのが趣旨です。
僕のホームページ及び「カクヨム」というホームページからも読めます。
2020/07/11 (Sat) 08:08:43
相変わらずよく読んでおられますね! - 櫻井晴彦
相変わらずすそ野の広いのに感心しています。
頭の中でいろいろなものが関連しあって、何か新しい視点、あるいは気付きが生まれませんか?
アイディア段階で結構ですから、教えてください。